会長・副会長挨拶
会長

この度、横手幸太郎前会長の後任として、全国医学部長病院長会議の会長を拝命しました昭和医科大学の相良博典と申します。
AJMCは、全国の医学部長または医科大学長、大学病院長を会員とする我が国唯一の団体であり、医育機関に共通する教育・研究および診療における諸課題と関連する重要事項について協議し、相互の理解を深めるとともに、意見の統一を図り、我が国における医学ならびに医療の改善向上に資することをその目的としています。
本年4月より医師の時間外労働の上限規制(医師の働き方改革)が施行されました。医師が健康に働き続けることのできる環境を整備することは、医師本人にとってはもとより、患者・国民に対して提供される医療の質・安全を確保すると同時に、持続可能な医療提供体制を維持していく上で、重要であることは論を俟ちません。しかし、国民の健康と福祉を担う医療者を育成する全国の医学部・大学病院が、これら人材の教育に加え、未来の種蒔きたる研究を強力に推進しつつ、診療体制の一層の充実を図る使命を全うするには、多くの課題があります。課題先進国たる我が国において、これらの課題に、如何に筋道をつけ、安心安全な社会の幸福を実現していけるのかについては、正解を見出せている状況にはありません。
しかし、コロナ禍という試練が浮かび上がらせた日本の医療の強靭さと脆弱さなどを一例として、何を残し、次代に引き継ぐべき考え方であるのか振り返り、弱さを強みに変えていく議論を起こすことで、より良い方向性を見出していくことが出来るでしょう。それは、我が国の医療の将来を左右する国民的議論でもあります。
議論の過程において、AJMCの多様性がチカラになると信じています。皆様の英知を結集し、政府や関係機関と情報交換を重ねつつ、広く議論を起こして、課題に対する解決策を模索したいと思います。
高質で安全な医療の持続可能性に向けたより良い方向性に向けて、粉骨砕身、務めさせて頂く所存でございます。
国民の皆さまのご理解とご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
副会長

令和6年5月より副会長を拝命しました大阪大学の熊ノ郷です。AJMCは、医学部を有する全国の82大学が会員となり、医学教育、医療の質向上、医学研究の発展に資することを目的として組織されています。
現在、医学部・大学病院は数多くの課題を抱えております。医学教育においては、CBT、Pre-CC
OSCEが2023年から公的化され各大学その対応・実施に追われております。大学病院においては、病院経営はもとより、医師の働き方改革、地域医療への貢献が喫緊の課題となっており、このような中でいかにして未来の医学医療を担う多様な人材を育成・輩出していくかも求められております。
横手前会長、松村前副会長の強力なリーダーシップの下で、これらの課題についての議論や各省庁への働きかけが行われて参りましたが、このような課題は一朝一夕で解決するものではなく今後も継続した議論を行い、社会や国に対して、しっかりと要望や提案を出していく必要があると考えております。
微力ではございますが、相良会長をお支えしつつ、AJMCの先生方が一丸となって、より積極的に活動し、社会に貢献できるよう尽力してまいりますので、ご協力、ご指導の程、何卒、よろしくお願い申し上げます。
会長

この度、横手幸太郎前会長の後任として、全国医学部長病院長会議の会長を拝命しました昭和医科大学の相良博典と申します。
AJMCは、全国の医学部長または医科大学長、大学病院長を会員とする我が国唯一の団体であり、医育機関に共通する教育・研究および診療における諸課題と関連する重要事項について協議し、相互の理解を深めるとともに、意見の統一を図り、我が国における医学ならびに医療の改善向上に資することをその目的としています。
本年4月より医師の時間外労働の上限規制(医師の働き方改革)が施行されました。医師が健康に働き続けることのできる環境を整備することは、医師本人にとってはもとより、患者・国民に対して提供される医療の質・安全を確保すると同時に、持続可能な医療提供体制を維持していく上で、重要であることは論を俟ちません。しかし、国民の健康と福祉を担う医療者を育成する全国の医学部・大学病院が、これら人材の教育に加え、未来の種蒔きたる研究を強力に推進しつつ、診療体制の一層の充実を図る使命を全うするには、多くの課題があります。課題先進国たる我が国において、これらの課題に、如何に筋道をつけ、安心安全な社会の幸福を実現していけるのかについては、正解を見出せている状況にはありません。
しかし、コロナ禍という試練が浮かび上がらせた日本の医療の強靭さと脆弱さなどを一例として、何を残し、次代に引き継ぐべき考え方であるのか振り返り、弱さを強みに変えていく議論を起こすことで、より良い方向性を見出していくことが出来るでしょう。それは、我が国の医療の将来を左右する国民的議論でもあります。
議論の過程において、AJMCの多様性がチカラになると信じています。皆様の英知を結集し、政府や関係機関と情報交換を重ねつつ、広く議論を起こして、課題に対する解決策を模索したいと思います。
高質で安全な医療の持続可能性に向けたより良い方向性に向けて、粉骨砕身、務めさせて頂く所存でございます。
国民の皆さまのご理解とご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
副会長

令和7年5月より副会長を拝命いたしました大阪公立大学の鶴田です。大阪大学熊ノ郷総長から引き継ぎました。AJMCは、医学部を有する全国の82大学が会員となり、医学教育、医療の質向上、医学研究の発展に資することを目的として組織されています。
現在、医学教育では公的化されたCBT、Pre-CC OSCEへの対応・実施に加え、急速な社会変化や技術革新に対応することが求められており、従来の枠組みにとらわれない柔軟な発想と実践が必要であると考えられます。また、病院経営においては、ご存知のように医師の働き方改革や地域医療への貢献に加え、保険診療の枠組みの中での厳しい環境の中、医療資源の効率的な活用と持続可能な運営体制の構築が急務となっております。さらに、研究環境も国際競争力の強化や若手研究者の育成など、様々な課題に直面しています。
これらの課題解決に向けて、相良会長をお支えし、会員の皆様とともに知恵を結集しながら、全力で取り組んでまいります。全国の医学部・附属病院が連携し、未来を担う医療人材の育成と、質の高い医療・研究の推進に貢献できるよう、誠心誠意努めてまいります。
今後とも皆様のご指導とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。