医学部・医科大学の白書調査委員会
医学部・医科大学の白書調査委員会では、わが国の大学医学部・医科大学の現状を分析し直面する問題点を明らかにすることを目的として隔年で調査を行い、「わが国の大学医学部・医科大学白書」を発行しています。
初刊の1993年度版以来、大学を対象として、教育・研究・医療に係る環境や制度を調査してきましたが、学習者の観点からも医学教育を見つめ直すことが必要と考え、2020年度の調査で初めて「医学部・医科大学 学生アンケート」を実施しました。
2回目となる2022年度の調査では、医学部・医科大学附属病院の臨床研修医を対象とした「研修医アンケート」を追加し、Post-CC OSCE、卒業に関わる試験、および医師国家試験を実際に経験したうえで、それらを含む卒前の学修成果を臨床研修の現場で活用している研修医の立場から、医学教育を評価していただくことを意図しました。
全体として、大学側への調査だけでは明らかにできなかった日本の医学教育の強みと課題が浮かび上がり、大変貴重な結果だと考えられます。ご協力いただいた学生・研修医各位に厚く御礼を申し上げます。