会長・副会長挨拶
会長

この度、相良博典前会長の後任として、全国医学部長病院長会議(AJMC)の会長を拝命いたしました大阪大学の石井です。AJMCは、全国82の国公私立大学医学部・医科大学および大学病院を代表する唯一の組織として、医学教育・研究・診療に関わる重要課題を協議し、わが国の医学・医療の発展に貢献する役割を担っています。その重責を担うこととなり、身の引き締まる思いです。
近年、大学病院は高度医療の提供、地域医療の最後の砦としての機能、医療人材の育成、医学研究の推進という多様な使命を担う一方で、物価高騰や人件費上昇、働き方改革への対応などにより厳しい経営環境に置かれてきました。近年の診療報酬改定や各種補助金施策によって改善の明るい兆しが見え始めていますが、大学病院が持続的にその役割を果たすためには、高度医療や教育・研究機能に対する適切な評価と支援をさらに充実させていく必要があります。
また、我が国の医学教育も大きな転換期にあります。医療技術やAI・デジタル技術の急速な進歩、社会の価値観の変化を踏まえ、これからの医師・医学研究者に求められる資質や能力を改めて考え直す時期を迎えています。知識や技術だけでなく、研究マインド、倫理観、国際性を備えた人材育成に向けて、医学教育のあり方について広く議論を進めていきたいと考えています。
さらに、日本の医学研究は国際競争力の低下が指摘されており、研究力の再興は喫緊の課題です。医学研究は未来の医療を切り拓く原動力であり、日本が科学技術創造立国として世界に貢献し続けるためにも、その活力を取り戻し、研究力をV字回復させることが重要です。若手研究者の育成、研究環境の整備、国際連携の強化を通じて、この課題にも積極的に取り組んでまいります。
大学病院の持続可能な運営、次代を担う医療人の育成、そして医学研究力の再興は、いずれも我が国の未来に直結する重要課題です。AJMCが建設的な議論と提言を行う場としての役割を果たし、社会の期待に応えられるよう、会員の皆様とともに尽力してまいります。今後ともご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
副会長

(掲載準備中)